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.strandberg* ギターのトラスロッド調整方法

strandberg* 楽器のトラスロッドについて解説します。

トラスロッドの調整はプロやベテランのルシアーに任せるべき複雑で難しい作業だと思っているプレイヤーが多いことは承知していますが、その考え方は改めていただきたいと思います。トラスロッドについての知識はすべての弦楽器プレイヤーの生活を豊かにしてくれるものであり、ぜひ身近な存在として親しんでほしいと思います。

ご安心ください。トラスロッドの調整は弦交換より簡単であり、過度な力をかけない限り楽器を傷めることはありません。木材は生きて呼吸している素材であるため、ネックは時折、健全なカーブ(リリーフ)を維持するための調整が必要になります。湿度・温度・弦のゲージ・チューニングの変化はすべてネックをわずかに動かす原因となるため、定期的なセットアップが必要です。ネックが完全にストレートでは弦の自然な動きが妨げられてビビリが増しサスティンが落ちます。逆に過度に反っているとイントネーション(オクターブピッチ)が狂い、演奏しにくくなります。以下の手順に従って健全なリリーフを保ちましょう。

1.ギターに使用予定の弦を張り、希望のピッチにチューニングしてあることを確認します。ネックのリリーフは弦のテンションによって直接決まるため、この条件以外では正確に設定できません。

2.最低弦の1フレットと最終フレットを同時に押さえ、弦と12フレットの間にすき間が見えるかどうかを確認します。名刺1枚分程度のすき間があれば、トラスロッドは正しく調整されています。すき間が大きすぎる場合はトラスロッドを締める(時計回りに回す)必要があり、すき間が小さすぎる場合は緩める(反時計回りに回す)必要があります。

3.ネックの端にあるトラスロッドボルトを、付属の4mm Tレンチで4分の1回転ずつ回して調整し、希望のリリーフを得ます。ネックの角度が変わるとチューニングに影響するため、回転のたびにチューニングを確認することを忘れずに。「締まりすぎている」と感じたら、すぐに止めてプロに相談してください。トラスロッドが破損した場合の修理は非常に複雑です。

トラスロッドの動きを把握するには、こちらのOlaの動画をご覧ください:

トラスロッドとは、ネックのカーブをボディとの関係で調整できるよう、楽器のネック内に縦方向に挿入された支持装置です。一般的に、ネックのどちらかの端にある締め付けボルトで圧力をかける単一または二重のスチールロッドで構成されています。

ネック側面の写真に表示された2本の赤いラインがトラスロッドの位置を示しています。

なぜトラスロッドが必要なのか?

トラスロッドの必要性を理解するには、弦を張ってピッチに合わせたときにギターネックが受けるテンションについて考える必要があります。この状態では、適切なバランスを保つために2つの対立する力が存在します。一方にはネック構造自体の剛性、もう一方には張られた弦の合計テンションがあります。

弦によって加えられる力(ゲージ・チューニングピッチ等)に応じてネックはそれに見合った反り方をし、ボディに対して特定のカーブが生じます。このネックのカーブの量が一般的に「リリーフ」と呼ばれるものです。

このようにネックが反ることは悪いことではありません。むしろ、弦が自由に振動できるよう、ある程度のリリーフは必要です。ネックが完全にストレートだと弦の自然な動きのための余地が不足し、音がすぐに消えたり余分なビビリが生じます。逆にリリーフが大きすぎると、弾きにくくなりイントネーションにも悪影響が出ます。

このため、調整可能なトラスロッドをネックに装備することで、どんな状況でも健全なネックリリーフを維持できるようにしています。

なぜネックをあらかじめ最適なカーブに固定して製造しないのか?

これにはいくつかの理由があり、それぞれ別々に説明するのが最もわかりやすいでしょう。

1.弦とチューニングに関係なく変化しない固定カーブを木製ネックに付けることは不可能です。弦とチューニングの組み合わせごとにネックへの負荷量が異なり、それぞれ固有のリリーフ状況をもたらします。これがトラスロッドを調整可能にする必要がある第1の理由です。

2.木材は生きて呼吸している素材であり、周囲の環境に対して常に動き変化し続けています。この絶え間ない動きは温度や湿度の変化によってさらに増幅され、一見すると理由なくネックが動いてリリーフが変わったように見えることがあります。世界中のあらゆる場所のあらゆる瞬間において温度と湿度は固有であるため、ギターネックも同様です。これがトラスロッドを調整可能にする必要がある第2の理由です。

.strandberg* のトラスロッドは、ヘッドストックの穴の中に見えるトラスロッドボルトを回すことで調整します。ボルトの回転には付属の4mm Tレンチを使用します。

最大限の調整幅を確保するために、ネックには「ダブルエキスパンディング」トラスロッドを採用しています。これは実質的に2本のトラスロッドが1本になったものです。ボルトをニュートラルポジションから時計回りまたは反時計回りに回すと、ネック内部で2本のロッドが互いに逆方向に圧力をかけます。トラスロッドの回転曲線の中心(ニュートラルポジション)では、回転時に明確な抵抗感がありません。この位置では、どちらのロッドもネックに圧力をかけていません。ここから時計回りに回すと第1のロッドが働いて弦の引っ張りに対抗し、ネックをより真っ直ぐにします。ニュートラルポジションから反時計回りに回すと第2のロッドが働いて弦と協力し、ネックにさらなるリリーフをかけます。

写真は4mm Tレンチをヘッドストックのトラスロッドボルトに差し込んだ状態。

なぜデュアルトラスロッドが必要なのか?

特定のまれな状況では、通常のトラスロッドを完全に解放した状態でも弦の合計テンションだけでは十分なリリーフをネックに与えられないことがあります。これは細いゲージの弦の使用、低いチューニング、または総じて弦のテンションが低い状況によって起こり得ます。木材が膨張するような環境状況も、ネックが異常に真っ直ぐになっている場合に重要な役割を果たします。このような状況でトラスロッドの第2の部分を使用して、健全なリリーフをネックに与えることができます。

適切なリリーフを得る

先述の通り、それぞれの状況が楽器のネックに特定のテンションをもたらします。つまり、トラスロッドの調整によって適切なリリーフが得られたかどうかを判断できる必要があります。また、リリーフは使用予定の弦とチューニングで設定する必要があります。

リリーフは必ず使用予定の弦とチューニングで確認してください。

1フレットにカポを使用するとリリーフの確認がより簡単になります。

使用予定の弦を張り、チューニングを確認したら、ネックの現在のリリーフ状態を調べる準備が整います。

これは最低弦の1フレットと最終フレットを同時に押さえることで、ブリッジで設定した弦高の影響を排除してネックのカーブだけを確認する方法で行います。さらに簡単な方法は、ネックの1ポジションにカポを置いて片手をフリーにし、測定に集中することです。このように弦を押さえた状態で、最低弦と12フレットの間のすき間を観察します。弦とフレットの間に目視でわかる空気がない場合はさらなるリリーフが必要で、トラスロッドボルトを反時計回りに回します。約0.4mm(0.016インチ)以上のすき間がある場合はリリーフが大きすぎるため、トラスロッドボルトを時計回りに回してネックを真っ直ぐにします。

最低弦と12フレットの間のすき間が一般的な名刺の厚み程度になれば、適切なリリーフが得られています。

リリーフが多すぎる

リリーフがない

完璧なリリーフ!

大きな調整を行う際は、回転のたびに必ずチューニングを確認してください!

リリーフが大きく変化するとチューニングに影響するため、常に意図したチューニングでリリーフを設定することが重要です。

まとめ

これで、どんな状況でも .strandberg* 楽器のネックのリリーフを適切な状態に保つための知識が身につきました。この作業を恐れるのではなく、積極的に取り入れてください。この知識があれば、ギターとベースを弾く日々が格段に豊かになります。

この記事で示した数値はすべて目安であり、厳密に守る必要はありません。楽器が求める音と弾き心地になっていれば、適切なリリーフが設定されているということです。

楽しい調整を!